最近、若い世代と話していると、強く感じることがあります。
それは、
「不動産より現金を相続したい」
という空気です。
確かに気持ちは分かります。
古い家。
空き家リスク。
固定資産税。
修繕費。
地方の人口減少。
「家」は、重たい。
しかし、本当にそうでしょうか。
明治から1947年(昭和22年)まで続いた旧民法には、「家制度」が存在していました。
一家には「戸主」が存在し、
家族を統率し
財産を守り
家名を継承する
責任を持っていました。
現代の価値観から見れば、古い制度です。
しかし一方で、
「家を守る」
という意識は、確かに存在していました。
人類史を振り返れば、戦争の根源の多くは「土地」です。
日本にも、
戊辰戦争
西南戦争
といった内戦がありました。
世界を見渡しても、
国境
領土
資源
居住地
を巡る争いは、今なお続いています。
つまり土地とは、
そのものです。
現在の日本では、
実家を継がない
地元を離れる
賃貸暮らし
非婚化
少子化
が進んでいます。
もちろん、時代は変わりました。
しかしその一方で、
「自分の土地を持つ」
感覚が、急速に薄れているようにも感じます。
若い頃は、賃貸の身軽さが魅力に見えます。
しかし30年、40年という時間軸で見ると、
毎月の家賃は、
にはなりません。
一方で、不動産には、
土地
建物
居住権
相続性
があります。
特に土地は、
「中古の土地」
という概念が存在しません。
建物は古くなります。
しかし土地そのものは、消えません。
ここ数年、
インフレ
円安
金利上昇
が現実のものとなってきました。
現代の紙幣は、かつての金本位制のような「兌換紙幣」ではありません。
つまり、信用によって成り立つ通貨です。
もちろん、現金は必要です。
しかし、
「現金だけが安全資産」
という時代でもなくなりつつあります。
日本列島は、決して広い国ではありません。
しかも実際に人が住める平野部は限られています。
つまり、
そのものが希少です。
特に東京圏では、
駅距離
ハザード
地盤
交通
によって、土地価値は大きく変わります。
しかし、それでもなお、
「土地を持つ」
ことの意味は大きい。
不動産は、単なる投資商品ではありません。
家族
子供
生活
思い出
相続
全部が重なっています。
私は日々、不動産の現場にいますが、
最終的に強い人は、
だと感じます。
これからの時代、
現金を残すことも大切です。
しかし同時に、
土地
家
暮らし
地域
を残すことにも意味があります。
特に子供が生まれると、多くの人が気づきます。
「この子の未来を守りたい」
と。
私は、
という単純な話ではないと思っています。
しかし少なくとも、
は、現代でも決して消えていません。
土地とは、
単なる資産ではなく、
「生きる場所」
そのものだからです。