近年、日本の政策金利は世界主要国と比較しても非常に低い水準にあります。
執筆時点では、おおよそ以下のような状況です。
・日本:0.75%
・米国:3.75%
・英国:3.75%
世界を見渡すと、日本だけが突出して低金利であることが分かります。では、なぜ日本だけが低金利を維持しているのでしょうか。
まず、日本は長年にわたり「デフレ」と「低成長」の時代が続いてきました。
米国や英国では、景気が過熱すると物価上昇(インフレ)が起こりやすく、中央銀行は金利を引き上げて景気を抑制します。
一方、日本では長い間、
「物価が上がらない」
「賃金が上がらない」
「消費が伸びにくい」
という状況が続いてきました。
そのため、日本銀行は低金利政策を継続し、お金を借りやすくして経済を支える必要がありました。
不動産市場にも、この低金利は大きく影響しています。
例えば住宅ローンです。
住宅ローン金利が低いと、毎月の返済額を抑えることができるため、購入できる物件価格も上がります。
仮に同じ月額返済20万円でも、
・金利1%
・金利3%
では、借入可能額に大きな差が出ます。
そのため、現在の不動産価格の背景には、「低金利」が大きく影響していると考えられます。
ただし、注意点もあります。
日本でも金利は少しずつ上昇傾向にあります。
もし今後、日本が欧米のように金利上昇局面へ進んだ場合、
・住宅ローン返済負担の増加
・不動産価格への影響
・投資用不動産の利回り見直し
など、さまざまな変化が起きる可能性があります。
不動産購入時には、「今の価格」だけではなく、「将来の金利」も意識しておくことが重要かもしれません。
住まいは人生で大きな買い物です。
価格だけではなく、その背景にある金融政策も少し知っておくと、物件の見方が変わるかもしれません。